《MUMEI》

「何‥だって‥?」

唖然とするメガネ。

アタシは立ち上がって‥

ソイツを睨み付けた。

「そりゃアタシはバカだよ! どーしよーもなくバカで単純で! でも‥オマエに勝つって‥勝たなきゃいけねーってずっと思ってんだ‥!」

「待て、君は僕を‥」

「大ッキライだよ!」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「だけど‥それと同じ位大好きだ!」

「‥な‥」

「だからオマエを越すんだって‥。オマエを越さなきゃ告れねぇって‥!」

「───────」

「‥ぇ」

抱き締められてた。

メガネに‥。

「何処までも馬鹿だな‥君は──」

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