《MUMEI》
あれから四年後
右京が渡米して…
数ヶ月後、オレは友人の代わりに〜離島の学校へと赴任した。


そこは、小さな分校で生徒は、島の子供が二人だけの、小さな学校だった。


周りが海に囲まれた、この島の景色は、優しくオレの心を癒してくれた。


『センセー!』


『おう!なんだ?』


『今日は、何するの?』


『んー、今日はさ、海で泳ぐかな?昨日、一杯〜勉強頑張ったご褒美な(笑)』


『わ〜い!兄ちゃんに言ってくる〜』


この島での暮らしも…4年が過ぎようとしていた…。


チャリ……
あの日〜抱き締めて泣いた2つの指輪は…チェーンを通されて、オレの首に掛かっている。


『あ、兄ちゃん。まただよ。』


『うん、いつも見てるよな…あれ…よっぽど好きなんだろうな。』

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