《MUMEI》

すると拍手が沸き起こった。


雹里は顔を上げ、下にいる大勢の人を見た。


本当に喜んでいる人もいれば、めんどくさそうに拍手をしている人がいた。


「ヒョーリ、今日から君がこの国を守るんだ、良い国を作るんだよ」


「はい、頑張ります」


「良し良い子だ」


クロディウスは雹里の頬に手を当ててから、手を取り椅子に座らした。


「ヒョーリ、パーティーの始まりだよ」

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