《MUMEI》
僕だけの先生
ギュッ…
苦しい程に、抱き締められて…耳元に囁かれる。


『迎えに来たんだ!お前を…今度は、嫌といっても離さない…

真人を守り抜く力も自信も着けて来たよ!

大人しく、僕に捕まりな。

幸せにするから…』


『右京…』


右京の手が〜オレの頬に触れる。


『んっ…』
優しくキスされた。


『センセ?』
兄弟達は…キョトンとしてる。


あっ…やばっ…


『なあ、お前達?先生貰って行くからな!』

右京が、兄弟に言った。


『えー、僕達のセンセだよ〜』


『悪いな…先生は、僕の…僕だけの先生なんだ!』


『う、右京〜お前、子供相手に…大人げない…』


『うん…良いよ、しょーがないよね。』

『え?兄ちゃん、なんで?』

『バカ、見ろよ、あんな嬉しそうなセンセ〜見たの、初めてだろ?』

『うん…でも…』


『ちょっと、あんた、センセ泣かしたら承知しないからな!』


『ちっ…生意気な(笑)分かってるよ!』


そんな会話を耳にしながら〜オレは幸せを噛み締めていた。

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