《MUMEI》 まだ、同じような人間だとはっきりわかったわけではない。 でも、自分が感じたことを信じたいと思った。 あの日、自分だけは裏切らないと、誓ったのだから。 私は、きっかけを必死に考えていた。 「夢羽、次の教室行くよ」 私は我に還って、驚いた。 なにしろ、あんなに他人のことに必死になったのは、久しぶりだったのだから。 前へ |次へ |
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