《MUMEI》

「うん、ちょっと待ってて」

「早くしなよ」


少し時間が経っても、驚いたままだった。





同じ側の人間かもしれないと思っただけで、こんなに表の自分を見失うなんて・・・。







私は、いるかどうかもわからない大嫌いな神様に願った。









どうか由季が、同じ側の人間でありますように、と。

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