《MUMEI》

由季と初めて話して、数週間が経った。


私は未だに、話すきっかけが見つけれずにいた。


でも、私が一人でトイレに行った時のことだった。


そこには由季の姿があった。

ちょうど手を洗っているところだった。

私がふと手元を見た時、私はびっくりした。

手首に傷があったのだ。


――手首の傷・・・。まさか・・・。

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