《MUMEI》

「ヒョーリちゃん、下に下りようか?」


「うん」


雹里は立ち上がり、階段を下りていった。


「陛下〜!!」


するとドレスを着た女性が走ってきた。


雹里はその女性に見覚えがあった、あの時エリーヌの隣に立っていた人だった。


セミロングのクリーム色の髪をしている。


雹里が階段を下り終わるなり、抱きついてきた。

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