《MUMEI》

「フフ」


シュナイラは雹里の顎を下げ、楽しそうな顔をしてユリウスを見た。


「やっぱりユリウス、君をからかうのは面白い」


シュナイラはユリウスの頭に手を置いた。


「貴様!」


ユリウスはシュナイラの手を払いのけた。


シュナイラは微笑するとユリウスの耳元に近づいた。


「ヒョーリ陛下はいずれ僕のにするよ」


「っ!!」

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