《MUMEI》 バレンタインは?「ひ●こ以外にすればいいのに…」 「ちなみに同じ理由で東京●ナナも駄目よね」 「京都の●ツ橋もね」 「最近、広島のも●じ饅頭も駄目になったんだっけ?」 「沖縄の●んすこうもね」 (すごいな…) 俺はさっぱりわからないが 希先輩と志貴は、全国の銘菓を次々と挙げていった。 「好き嫌いはいけないんだぞ」 「…あれだけもらえば嫌にもなる」 (どんだけ?) 厳が柊をからかっていると 「…バレンタインチョコは平気なのか?」 頼がポツリと言った。 「希と祐也と、身内限定なら」 「…はい?」 (何か今すごいセリフ聞いたような…) 「そうかそうか」 それを聞いた頼はニヤリと笑った。 「じゃあ、来年は俺も特大チョコをやろう」 (絶対嫌がらせだ) 「いらないから!」 柊は断固拒否していた。 (多分、もらったら食べるよな、コイツ…) 柊は本当に律義だから。 「あ、俺も柊にあげる〜」 「いらん!」 「「アメリカでは普通なのに」」 「可愛くないからやめろ!」 (確かに) 体格のいい二人が上目遣いをしても 気持ち悪いだけだった。 前へ |次へ |
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