《MUMEI》

「じろー……」

鳥肌が立つ、
エロ声で、名前呼ばれた……!
肩と首の間に温い息がぴったり伝導する。


「あう……、えっちぃ……」

内腿を握られた。


「違うて、筋肉張ってんだよ……やらかくしてやるから……な?」


「……ウン。」

なんかの魔術かなコレ、抗えない……!




チュ、

 チュ、


「わ……わ、わ、」

首筋を吸ってる音がする!
肌の上でうねる唇も分かる。

震えがきた……動揺?
まさか、
だって顔も知らない相手に触られちゃってるのに、不快にならないなんて……



「……キス……したいな、いい?」

柔らかい囁きがこそばゆい。
手の甲で撫でるから爪先がたまにぶつかり、それが頭の中を空っぽにする。

それくらい優しいなら、キスもいいかなと思った俺は愚か者だろうか?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫