《MUMEI》

「何なんだよアイツは‥」

意味分かんねーし‥。

「取りあえず──後で手紙読んでみたら?」

「‥ぁぁ‥」

でも

何だってこんなもん‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

「珠季?」

「ぁ‥、悪ぃ」

紙をブレザーのポケットにしまって──

カバンを肩にかけた。

「っし、帰るか」

「うん」

千代が

アタシの隣りに並んで歩き出す。

「ねぇ珠季──」

「ん‥?」

「ほんとに良かったよね」

「千代?」

「そうだっ、またアイス買って帰ろうよ。ね?」

「そーだな、丁度小腹減ってきたとこだし」

前にやったみたいに──

近くのコンビニに寄って買ったアイスを

2人で食べながら帰った。

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