《MUMEI》
正直に報告
「とりあえず、報告聞こうかしら」

「は、はい! あのですね、多分厳は朝倉・石川・松本といました」

「…多分?」


(だって俺会ってないし!)


「す、すみません…」

「会社の連中が見かけたって教えてくれたから、多分合ってるよ」


(ありがとう、大志さん!)


「じゃあ、イベントの監視はその連中に頼む?」

「彼等は、たまたまだよ。それより、使うなら…」

「あぁ、そうね」


(聞かなかった事にしよう)


本能的にそう思った。


「で、祐也は頼と他の候補者達についてどう思う?」

「…それは、ですね」


正直に言おうか迷っていると


「正直に言って構わないよ。元々この話は強制では無いんだから」


絶妙なタイミングで大志さんが、続きを促した。


そして、俺は


頼とエイミーの事


長谷川と真司の事


坂井と橋本の事


吉野と守の事


を、正直に話した。


「「…」」


二人は無言で何かを考えていた。

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