《MUMEI》

「もう来たのか──意外だな」

「‥あ・の・なぁ、何だってこんな朝っぱらから──」

「今、君が此処にいるという事は──あの暗号を解読した、という事か」

「そーだよ、自力で解読したんだからなっ」

「それはめでたい事だね」

「ぇ?」

「ところで──君は休日‥いつもそういう身なりをしているのか」
「ぁ‥? そーだけど」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「何だよその目‥」

「男物が好きなのか?」

「悪ぃかよ」

「‥ぃゃ、そうでも無いけど」

「オマエだって何だよそのカッコ」

「なッ、失敬な! 結構値が張ったんだぞっ」

「ぇ?」

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