《MUMEI》 値が張った‥? 「‥‥‥‥‥‥‥」 「何だその反応は!? 僕のセンスが可笑しいと言いたいのかっ!?」 「ぷっ‥ははっ」 「笑うなっ」 「はははっ、だってオマエ、スーツ着て来るって──」 「ぁ‥当たり前だろう、今日は‥」 「ぇ?」 訊き返したら 静瑠は 大袈裟に咳払いをしてアタシに向き直った。 「今日は‥‥‥」 「今日は何だよ? ──ってオイ!?」 いきなり手首掴みやがって‥。 「おい、何だよ言いかけといてっ」 「話すのは後にする。とにかく──付いて来い」 前へ |次へ |
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