《MUMEI》

「やめろ…!」

その瞬間、俺が見た時、何かが起こったような気がした。

「た…き…」
そいつの目は、怯えたような目をした。


「やめろ…純…!俺には…まだ勇気がない…」

俺は思わず、滝の傍に寄り、肩を掴んだ。


「大丈夫だ…」
「でも…」
こんなに、普段頑丈な腕に見えても…体温は冷たい。
ベッドが軋む音がした。


「俺が…リードするから…」
「純…?」

そして、鉢巻きをほどき、優しく滝をシーツへ戻した。

「嫌だ…純…」
「大丈夫だって」

唇同士が重なった。

「ん…」
口の中の唾液の音がする。

「はっ…」
俺は唇同士を離した。
滝の目はいつもの男の顔ではない。


「目…潤んでる」
「うるさい…溶ける…から…!」

髪が長いから、まるで普通の女を抱いてるみたいだ…

「純…はやく、胸…」
「あぁ、分かってる」

優しく滝の服をたくしあげる。

「あぁ…!」
「ここ、弱いの?」
「乳首は…弱い…ア!」

男なのに、声が高い。


「ハァ…ハァ…」
「俺達…どうかしてるよな」
「え?」

俺は手を止めた。

「こんな事してていいのかな…?」
「何迷ってんだよ!そういうつもりなら俺がやる!」
まだ元気だ!
ガバっと俺に伸しかかってきた!


「ちょっと待て…」
「なんだよ」
「あそこが…」

もう、俺だって感じてるのに…。

「ナニ感じてんだよ」
「うるさい!」
「俺が舐めてやろうか」
不敵の笑みに、俺はゾクゾクした。

「出来るのか?」
「出来るさ…」

そして、滝は座り直し、俺のあそこを舐めた。

「ん…ぐっ…は…!」
「おいおい、無理すんな」
「でも、お前だって顔赤くしてる癖に」

もう、さっきからイきそうなのだ。




「やばい…!なんか、出そう…!」

前へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫