《MUMEI》

ねぇ由季・・・。


由季の名前が優姫だとしても、私は優姫とは呼ばないよ。


由季が、復讐を終えるまで、優姫という名を捨てると言うのなら、今の貴方は由季だから。


もし、復讐が終わって、貴方が本当の名に戻すと望むのなら、私はその通りにするよ。


私にとって貴方は、たった一人の理解者だから。


・・・だから、貴方を失いたくない。


そして、多分貴方にとっても、私だけが、貴方の理解者だから。

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