《MUMEI》
炎天下の試合
「恭介絶好調じゃん!!」


「…今日は入れられる気がしね〜んだ。」


「調子乗んな!!」


「うっせ〜よ!!」


「くはははははは!!」








久々の試合ということもあってか、


海南クラブは絶好調だった。


試合をしたいという気持ちが、


全員の力を引き出していた。








「ヤマが得点王か。」


「当然。」


「…」


「ふてんなよ猪狩!!
お前も活躍したって!!」


「…ふてってね〜し。」


「こいつかわいいな。」


「だしょ?」


「うっせ〜よ!!


ば〜か!!


ば〜か!!」


「くはははは!!
小学生じゃん!!」








初戦に勝った海南クラブ。


クロは上着を取り外へと向かった。








「どこ行くの?」


「あいつらの試合見てくる。」


「もう終わったんじゃない?」


「だとしたら結果だけでも聞きに行くよ。」


「あっ、
じゃあ自分も行きます。」


クロと翔太の2人が外へ。


こっそりと、


猪狩も着いていった。

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