《MUMEI》 「タマキ」 「‥ぇ」 「ほら」 「ぁ、‥ぁぁ」 差し出されたケーキの皿を‥ どぎまぎしながら引き寄せる。 「どうしたんだ、暗い顔をして」 「‥別に」 フォークを取って‥ ケーキの先っぽを切る。 「───────」 「どうだい」 「‥んまい」 ケーキなんて食うの 誕生日以来だな‥。 「って‥何見てんだよ」 「僕の視線の先に君がいるから、必然的に見てしまっているというだけさ」 「オマエも食えよ」 「言われなくても食べるよ」 静瑠は モンブランを切り取って 口に運んだ。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |