《MUMEI》

「椎名持ちすぎだ!!」


Cコートでは赤高の2戦目が始まっていた。


海南クラブは空き時間がまだあった為、


この試合を観戦に来ていた。


クロと翔太はベンチに入り、


指示を出す。


「ガンッ!!」


峰田のシュートが外れる。


「あちゃ〜…」


(やっぱまだ慣れないみたいだな…


この前の試合で見せた逆回転とは比べ物にならないくらい酷いシュートだ…


まぁあれは、


リリースのタイミングが命のシュートだからな。


慣れない松ヤニでやれって方が無理だ。)


「ハンズアップ!!
ハンズアップ!!」


相手チームのエース45がロングシュートを打つ。


「くっ…そ!!」


ディフェンスの足が遅れる。


(やっぱ滑んのか…)


ほぼフリーのようなシュート。


「バシッ!!」


そのシュートを村木が止める。


(唯一の救いは村木の調子がいいことだ…


まぁキーパーは走るわけじゃないからフィールダーよりコートの影響が少ないからな。


いくらかマシな動きができるだろ。)

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫