《MUMEI》

私は悠斗の頬をひっぱたいた。


「夢羽、何してんだ。・・・悠斗さん、大丈夫ですか?」


「あぁ・・・。どういうつもりだ、夢羽」


「えっ?悠斗さん、夢羽のこと、知ってるんですか?」


「私に触らないで!!今更、のこのこと現れて、何のつもり?・・・次会った時は、これで済むなんて思わないで」




そう言って、私は帰った。



― ― ― ― ― ― ― ―

「あの・・・どういうことですか?」


「夢羽は、俺の妹だ」


「え・・・。夢羽が悠斗さんの・・・妹?」


「今まで黙ってて悪かったな。あいつと会うのは、6年ぶりなんた」


「何があったんですか?」


「・・・何もねぇよ。気にするな」


「・・・はい」


― ― ― ― ― ― ― ―

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