《MUMEI》 「ぇ」 「アタシがケンカをやるようになったのは‥千代を助けたかったから」 「‥っ?」 「千代は‥よくイジメられてて‥、からかわれたり‥ちょっかい出されたりしてた。女子に囲まれては‥泣きそうな顔してた」 「───────」 「初めはただのクラスメイトだったんだ。アタシも千代も。でも──」 中2の時に‥ アタシ達は友達になった。 ‥あの日── アタシは遅刻して‥ いつもより遅く教室に着いた。 そしたら‥ 自習だったらしくて 教室は荒れ放題。 千代が いつもの女子グループに囲まれて‥ 泣いてた。 気が付いた時には‥ 『てめぇら‥いー加減にしやがれッ!』 ソイツらを‥ 思いっきりブッ飛ばしてた。 前へ |次へ |
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