《MUMEI》

「‥あんがとな」

何でアタシが礼言う事になったのかっつーと‥

ケーキ食い終わって

レジで財布出そうとしたら‥

『僕が払うよ』

コイツがそう言って

アタシの分まで払ってくれたから。

‥でも‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

「何か不満でもあるのか‥?」

「〜〜〜〜〜〜‥」

あるよ。

‥あるけど‥。

今は言わない。

「つーか何で何気に手ぇ掴んでんだよオマエ‥!?」

「はぐれると厄介だからだ」

「ガキじゃねーんだから迷子になんかなるかっ」

「そう言う物言いをするから、余計に幼く見えるんだけどな」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫