《MUMEI》 『キャアアアアアア……』 天を 裂くような 金切り声で 彼女は 目を 覚ます 彼女の 付近に 小石のような 蠕く 物体が ある 砕けた バケモノの 体は 殻のように 薄く なっていて 代わりに 新しい 命が 生まれていた 彼女は その 小さな “バケモノ” を 愛おしそうに 抱えて 深い 森の 奥へと 消えて 行った…… バケモノの森 には それきり 誰も 近付かない しかし、 満月の 夜には バケモノか 娘か 区別の つかない 笑い声が 響き渡る という…… ――おわり―― 前へ |
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