《MUMEI》
水玉模様のシュシュ
「‥オマエ‥何だよこの店」

「君は本当に変わってるな‥」

「なッ‥どーゆー意味だよ」

「此処にも来た事が無いのか‥?」

「ある‥けど、千代となら」

「そうか、ならいいけど」

静瑠はアタシの手を引っ張って

自動ドアを抜けた。

「‥オマエ、まさかこーゆーとこ好‥」

「馬鹿を言わないでくれ、僕にそういう趣味は無い」

「‥なら何で‥」

「君に何か買ってやろうかと、ふと思ってね」

「アタシに‥!?」

「嫌なのか‥?」

「そ、そんな事言ってねーけど‥」

「なら、来てくれるか」

「っ、ぉ‥オイっ!?」

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