《MUMEI》

「君が水玉模様を好きな事位知ってるさ」

「何で──」

「君が持っているペンケース、ノート、弁当包み──それらは全て水玉模様。気付かない筈無いだろう?」

得意げに笑うソイツは──

何だかいつもと違う気がした。

思ってた程

カタブツじゃないし‥
意外と──

楽しいヤツなんだなって思う。

「一旦外すよ」

「ぇっ、──ぁぁ」

アタシの髪に

また静瑠の手が触れた。

何か‥

ドキッとする。

「色はこれでいいか‥?」

「色‥?」

「茶色か紺かピンクか白──どれでもいいなら僕が決める」

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