《MUMEI》

"コンコン"


「はい、どうぞ」


扉が開き、片手に雹里のお出かけ用マントを持ったクロディウスが入ってきた。


「ヒョーリ、勉強はかどっているかい?」



「はい」


雹里は立ち上がり、小走りでクロディウスに近づいた。


「やっぱ雹里は可愛いね」


クロディウスは雹里の頭を撫でると、マント着せボタンを閉めた。

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