《MUMEI》

「‥オマエに任せる」

「なら、これだな」

「なッ‥ピンク!?」

「任せると言ったのは君だろう?」

「そーだけど‥」

何でピンクだよ‥。

「ってオイ!?」

「買って来るから──そこで待っててくれ」

「ぇっ、おいシズルっ」

追っかけて‥

『いらない』

って言おうとしたけど──

止めた。

せっかくアイツが

買ってくれるって言って

アタシの為に選んでくれた物。

シュシュなんて

興味ないし‥

ピンクなんて

好きな色じゃないけど‥。

でも

アイツが選んでくれたんだし──。

まぁ

いいかなって思う。

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