《MUMEI》

気が付いた時には

パーカーを‥

思いっきりソイツの顔面に叩き付けてた。

「‥いきなり何をするんだ君は‥」

「こっちの台詞だッ」

「‥ほら」

「ぇ」

「早く手を取れ」

「な‥っ、お前何様のつもりだよ‥」

「静瑠様」

「‥‥‥‥‥‥‥」

冗談じゃねーぞ‥。

「なかなか似合うじゃないか」

「‥?」

「後は──」

「‥まだ何かあんのかよ」

「少し──そこで待っててくれ」

「‥?」

アイツ──

また何か捜しに行ったみたいだけど‥。

今度は何だよ‥。

てかアタシ──‥

何か飾られてないか‥?

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