《MUMEI》 「んで‥?」 「ぇ」 「さっき何か言いかけたじゃねーかよ、オマエ」 「ぁぁ‥、そうだったね」 静瑠は 小さく咳払いをして── ちょっと勿体ぶってる。 「おい、何なんだよ、ハッキリ言えっての」 「──見違えたな、と思って」 「ぇ‥っ?」 「君はこういうファッションの方が似合うようだね」 「んなッ‥!?」 バカ言ってんじゃねーよ‥ アタシにこんなカッコ似合う訳‥ ないんデスけど‥。 「ん‥?」 「な‥何でもねぇっ」 にしても‥ やっぱ歩きにくい‥。 靴ズレしそーだし‥。 前へ |次へ |
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