《MUMEI》

展示の部屋を2回位見て回って──

ホールに出たら

土産コーナーがあったから覗いてみた。

「‥ぁ」

「‥?」

「これ‥オマエにどーかな、って」

「僕に‥?」

「ヤならいーけど」

「いや、否定はしないよ」

「んじゃあ、そこで待ってろ」

「‥? おい、珠──」

「もらいっ放しじゃ、性に合わねーもんでな」

「───────」

「っつー事で、そこ動くんじゃねーぞ? 静瑠」

「──‥仕方無いな、言う通りにしてやるよ」

「仕方無いって何だよ、せっかくアタシがオマエにプレ‥」

「‥?」

「プレゼント‥してやろーとしてんのに」

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