《MUMEI》

塁羅は小走りで綺嘉に近づき、水色の光で包んだ。


血が出過ぎてる…


半吸血鬼の蓮邊さん
これじゃ喉の渇きが…


塁羅は片手で水色の光を出しながら、もう片手でタブレットケースを探した。


タブレットケースはズボンの左ポケットに入っていて、タブレットを出すと綺嘉の口の中に入れた。


「あともう少し…。」


さっきの
魔法弾を
使わなければ良かった
もっと早く治せるのに…

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