《MUMEI》 「蓮邊さんっ!?」 塁羅は驚きながらも、治療を止めなかった。 綺嘉はタブレットだけでは足りず、出て分の血を塁羅から吸っているようだった。 結構の量の血を飲むと、綺嘉は立ち上がった。 「蓮邊さん?」 塁羅は綺嘉の傷を治すと水色の光を消した。 綺嘉の口端からは少し塁羅の血が垂れていたが、綺嘉はそれを舐めた。 「……っ!?」 その時見えた綺嘉の瞳は、吸血鬼の瞳だった。 前へ |次へ |
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