《MUMEI》

「ナイスパス!!」


「ナイッシュー!!」








海南クラブ第2戦。


対戦相手は地元でも強豪とされる北農大学。








しかし…







「強いな…」


「強いすね。」


「泉の後輩混じってんだろ?」


「そうだよ。


3人ほど。


何で海南クラブ入ってんのかは知らないけどね。」


「ふ〜ん…
どれ?」


「左サイド、左45、あとはセンター。」


「…へぇ。
上手いな。」


「左サイドと左45の奴はうちのスカウトに引っ掛かったくらいだからな。」


「あぁ…


そういえばそんな奴がいるって話してたな。


あのキーパーもだろ?


…マネージャー?」


「…はい。」








「すっご〜い!!


すごい一方的だね〜。


うちと同じくらい強いんじゃない?」


「まさか!!


確かに強いけどさぁ〜、


うちの大学の方が絶対強いに決まってるよ。


プロに入った人もいるし、


もうプロから声掛かってる人だっているんだよ?


いくらなんでもうちの方が強いに決まってんじゃん。


ね?


美紀?」


「…」


「美紀…?」







(小太郎…


だけじゃない。


ヤマトくんも、


翔太くんも、


ううん。


他の人たちも皆上手い…


このチーム凄い…)







「ビー!!」


試合が終わる。


スコアは、


22対6。


海南クラブ。


2戦目を突破。

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