《MUMEI》 自転車置場でピンチ…うわっ、ど、どーしたら、だ、誰か〜 隆は、焦っていた。 先程の事〜校舎裏に猫がいた。 あっ猫〜そうだ!昼のパンの残りを…あっ、待って、猫〜何処に行くの… 猫は、自転車置場にいた。自転車の間にいる猫に〜パンをあげようとしゃがんで近付いたら… ガシャガシャガシャ…… 『ウワアアァァ…』 自転車がドミノ倒しとなり、端から隆を目掛けて倒れて来た。 慌てて、両手で押さえたけど…数十台の自転車の負荷はかなりの重さで…隆の腕は限界に来ていた。 自転車置場は、目立たない場所にあり、登下校以外は、人も通らない…。 …も…ダメだ…。 『おい?佐藤〜大丈夫か?』 不意に声がした。 ガシャガシャン! 『持っててやるから、早く出ろ!』 声の主は言った。 前へ |次へ |
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