《MUMEI》
屋上で話そう
『こ、神品〜ありがとう。助かったぁ〜。』

ガシャガシャ…
自転車を一台ずつ、立てながら、隆は神品にお礼を言った。


ガシャガシャ…
『お前って…ホントに危なっかしいのな…』同じく自転車を一台ずつ立てながら、神品が答えた。


『ごめん…僕のせいで授業に遅れたね。』


『ん…なあ、佐藤、遅れついでに、屋上で話さないか?』


『え?…』


気が付いたら、手を引かれて屋上の階段を昇っていた。


屋上は〜ぽかぽかと良い天気で、気持ち良い風が吹いていた。


『うわぁ〜気持ち良いね、神品。』


『ああ、そうだな、佐藤。』


ドキッ…
何故か、神品を見て赤くなる隆。


『あ、あのさ…前から聞こうと思ってたけど…神品はなんで、僕の名前知ってたの?』

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