《MUMEI》

「君の隣りにいるのは僕だぞ、転ばせる筈無いだろう」

「‥‥‥‥‥‥‥」

ブーツでさえなきゃ

いつも通り簡単に歩けんだけどな‥。

「どうした‥?」

「‥別に」

今日位──

コイツの言う事

素直に聞いてやってもいいかなって。

「なぁ、オマエ今までにもこーゆー事した事あんのか」

「何故だい‥?」

「ぃゃ、何となく──」

「デートは、今日君としたのが初めてだよ」

「マジで‥?」

「──ぁぁ。本当さ」

「へぇ‥」

「どうしたんだ‥? 惚けたような顔をして」

「‥意外だったから」

「意外?」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫