《MUMEI》 神品の過去『本当に、覚えてないんだな?佐藤…いや、判らないのかな?』 『??』 『佐藤さ〜幼稚園の時、仲良しだった子いた?』 『んーと、総ちゃんとは〜小学校からだし…』 …タカちゃん、遊ぼ…うん、ヒデちゃん… 『あ…まん丸フワフワのヒデちゃんって…まさか…』 コクリ… 『ああ、オレだよ、思い出した?』 『え?だって…』 『うん、あの頃は凄い肥満児でさ〜ヒデブーとかあだ名付けられて、いじめられてさ〜 遊んだら太るとかって…タカちゃんだけだった、遊んでくれたの。オレはタカちゃんが大好きだったんだ。 あの頃から、タカちゃんはボーッとしてて、危なっかしくて〜オレが守ってやらなきゃって、思ってた。 引っ越ししてからも、いつかタカちゃんと会えたら守れる様にって、身体鍛えてたんだ。 この高校で、名前見付けた時は〜嬉しかったよ。』 そう言って神品は笑った。 前へ |次へ |
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