《MUMEI》 安穏な日々授業が終わり、いつもどおり生徒会室に入ろうとして、声をかけられた。 「白鳴、いま終わったの?」 「ああ……姉ちゃんも」 姉ちゃんはそうだと頷いた。 俺に声をかけたのは、姉の柿本時雨だ。 姉は端正な顔に、肩を越す長い黒髪、目許が優しく、綺麗な藍色の瞳、制服の上からでも分かる豊満な胸、スラッとした長い脚の持ち主で、とてつもなく美人だ。 そして、この月乙女学園の二年生徒会長なのだ。 成績優秀で、スポーツ万能の完璧人間なんだ 学園の皆に優しくて、男にも、女にもモテる 『かあ〜、羨ましい』 俺と姉ちゃんは一緒に生徒会室に入った。 前へ |次へ |
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