《MUMEI》
いつもの朝 〈おれ〉
蓬田の『ありがとう』が耳に残る。



今日から、おれはおれに戻り、
蓬田は蓬田に戻る。



明日から、空手も存分にできる。

授業で寝れる。



―…でも、蓬田とこれまでみたいには喋れないんだろうな。



喋る理由が無くなったからな。




着替えてベッドに倒れこむ。



…ここで、蓬田が眠ったりしてたのか、って考えて、



ちょっとバカな想像しそうになったから慌てて振り払って、無理やり目を閉じた。

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