《MUMEI》
ドキドキの原因
「〜〜〜〜〜〜‥」

「珠季──どうしたの?」

昼休み。

ずっと唸ってるアタシを見て‥

千代が覗き込んできた。

「何かあった?」

「いんや、大丈夫‥」

にしてもビクった‥。

『ご馳走様』

「‥‥‥‥‥‥‥」

ヤバい‥

何か熱いし‥。

「──珠季、日誌は僕が書いてやるから君は黒板消しを頼む」

「ぇ‥、ぉ‥ぉぅ」

今日──

アタシ達はまた日直。

でも

前みたいに勝負はしなくなったから──

お互いに仕事を分担してる。

前だったら

有り得ないけどな。

「──ふぅ」

何か──

まだ夢みたいだ。

アイツと付き合ってるって事が──。

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