《MUMEI》 「短距離と幅跳び! 絶対お前よりも足速くなってやるからな!」 「ハハッ、 それはどうやろな!」 「言ったな! 絶対抜いてやる!!」 「わ、分かった分かった!」 彼は颯ちゃんをなだめると、 こちらを向いた。 「お前は?」 「野球!!」 俺は大きな声でそう言った。 「俺も、 ストライクいっぱいとって、 いっぱいホームラン打って、 凪谷賢史を超えるんだ!」 「そのために、 新魔球開発してんだよな!」 「うんっ」 「へぇー!!」 彼は、 唯唯(タダタダ)感心していた。 「そうやったんや。」 そして、 羨ましそうに俺達を見つめた。 「忘れてたんかもなぁ。」 「何が?」 颯ちゃんはその場にあった草をむしりながら言う。 「駄目だよ! その草むしっちゃ!!」 すると彼は笑いながらこう言った。 「ホンマお前らおもろいやっちゃなあ!」 前へ |次へ |
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