《MUMEI》

「ったく‥。オマエ1人で行きゃいーじゃねーか、何だってアタシまで‥」

「君だって教室に1人でいるのは嫌だろう?」

「───────」

「‥さて──」

「? おい、何で200円──」

ポカンとするアタシにカフェオレを渡して

静瑠は自分の分にストローを刺す。

「この前のお礼さ」

「礼?」

この前って──

デートの時の事か?

ベンチでブッ倒れたコイツを

膝枕したから‥?

いや‥

あれはコイツが勝手に倒れてきたんだ。

アタシは‥

そのまま動かないでいてやっただけ──。

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