《MUMEI》 「たまき、おい聞いてるのか」 「ぇ、‥ぁぁ」 聞いてる‥ はずだけど。 でもボーッとしてたから 何言ってたのかまでは‥ よく分かんない。 「行かないか」 「どこに」 「屋上に」 「屋上‥?」 寒いじゃんかよ‥。 「ってオイ‥!?」 「どうしても寒ければ──僕のコートを貸してやる」 「‥‥‥‥‥‥‥」 しょーがない。 「てか‥雪降りそーじゃね‥?」 「予報では午後から雪と言っていたな──」 「ぇ、マジかよ」 「でも風向きからすると──直ぐに雲は流れて行ってくれそうだよ」 前へ |次へ |
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