《MUMEI》 「おはよう珠季」 「ぁぁ‥、おはよ」 つーか眠‥っ。 一晩粘ってみたけど── あんまり編めなかった。 「──おはよう」 「おはよ」 「元気が無いな、どうかしたのか‥?」 「‥別に」 どーかしたけど‥ コイツには言えない。 だって 言っちまったら── せっかくの計画が台無しじゃん。 絶対コイツには バレないようにしねーと‥。 「先に行くよ。遅刻する訳にはいかないから」 「どーぞ」 「君達も遅れるなよ?」 「わぁってら」 コートのポケットに手を突っ込んだまま アタシが答えると── 静瑠は振り向いて ちょっとだけ笑った。 前へ |次へ |
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