《MUMEI》

教室に入って

席に着いたら──

「──珠季」

静瑠が

本から目を離してこっちを向いた。

「君、何か僕に隠していないか‥?」

「‥ぇ」

「いつもと何だか様子が違うというか──」

「なッ‥んなこたねーよ‥」

つーか

何でそんなにガン見してくんだよ‥。

「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥‥‥‥‥‥‥」

「何か言えよっ。何でさっきから見てんだよアタシの顔ッ」

「ぃゃ、悪気は無かったんだ」

「じゃあ何で」

「──君が何を考えているのかを当ててみようかと思って」

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