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《MUMEI》 「‥君はさっきから膝の上で何をやってる‥？」 「‥！？」 編み物デスけど‥。 「べ、別に何も‥、って覗くなッ」 「覗いた訳じゃ無い、立ち上がっただけだ」 「な‥」 オマエ‥ 今明らかに覗こうとしてたじゃねーか‥。 やっぱ場所移すかな‥。 「何処へ行くんだ‥？」 「べ、別に‥どこだって‥」 「やっぱり君、僕に何か隠してるみたいだね」 「んなッ‥」 ‥ヤバい。 とにかく一旦‥ こっから出た方がいいみたいだな‥。 「おい、珠季‥？」 「──悪ぃ、アタシちょっと‥先行ってるな」 「‥珠季‥？」 前へ |次へ |
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