《MUMEI》 「うん。綾瀬君、絶対喜んでくれるよ」 「まだ半分も出来てないけどな──」 「大丈夫だよ」 「そー‥かな‥」 「綾瀬君に、喜んでもらいたいんでしょ?」 「‥ぁぁ」 そーだ。 アタシは アイツに喜んでもらいたくて── ビックリしてもらいたくて── だから編んでんだ。 「あんがとな、千代。何か──やる気出てきた」 「──ふふっ、良かった」 「‥ぁ、そーいや静瑠‥また図書室かな‥」 「綾瀬君なら、さっき教室に向かってたみたいだけど──」 「そっか」 なら安心だな──。 クリスマスイブまで‥ あと1週間。 アイツを── 絶対ビックリさせてやる。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |