《MUMEI》

「んー…」


「一体誰が演奏してるんですか?」


「それが猫耳がついたマントを着た少女のようなんです」


「猫耳…」


ユリウスはポカンとした顔で言った。


「少女…って」


「ヒョーリ!!」
「陛下!!」


「え゛ー!」


兵士は敬礼をしたまま叫んだ。


「おや、ユリウス、ティイオラ」


するとルイスがこちらに歩いてきていた。

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