《MUMEI》 「‥ンだよせっかく寝てたのに‥」 「もう隣り町だぞ」 「!? マジかよっ」 つー事は‥ アタシずっと寝てたのか‥? 「──ほら」 「ぉ‥、ぉぅ」 てか‥ 早くも立場逆転‥? 今日は アタシが振り回してやるつもりでいるんだけどな‥。 「つーかオマエ、何で隣り町で降りるって知ってんだよ」 「──偶然にも、これが君のポケットから落ちてきてね」 そう言って静瑠は‥ 見覚えのあるメモをアタシに見せた。 「ここに、『隣り町』と書いてあったから」 「んな‥、ってオイ!?」 「急ごう。降りられなくなる」 前へ |次へ |
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